これまでの記事で「燃焼の3要素」と「燃焼の種類」を学びました。では、「世の中の物質の中で、何がどうなると『より燃えやすく(危険に)』なるのか」をご存知でしょうか?

危険物乙4の試験では、物質の「燃えやすさの条件」が形を変えて何度も出題されます。ここを理解すると、暗記に頼らずに危険物の性質(性状)の問題が解けるようになります。スッキリ整理していきましょう!

物質が「燃えやすくなる」7つの条件

試験では「次のうち、燃焼が起こりやすくなる(または激しくなる)条件として誤っているものはどれか」といった問題が定番です。以下の7つのポイントを確実に押さえましょう。

① 酸化されやすい(化学的性質)

  • 酸素と結びつきやすい物質ほど、燃えやすくなります。
  • すでに完全に酸化している物質は燃えません。

② 周囲の温度が高い

  • 物質そのものや周囲の温度が高いほど、点火源に触れたときに引火点や発火点に達しやすくなるため、燃焼しやすくなります。

③ 発熱量(燃焼熱)が大きい

  • 燃えたときに発生する熱量が大きい物質ほど、その熱がさらに周りの物質を加熱するため、爆発的に燃え広がります。

④ 熱伝導率が小さい

  • 熱が周りに逃げにくい物質ほど危険です。「熱伝導率が小さい = 熱がその場に蓄積される = すぐに発火温度に達する」という理屈です。
  • 「熱伝導率が大きいほうが燃えやすい」という選択肢は間違い(×)です。

⑤ 表面積が大きい(物質の形状)

  • 空気(酸素)に触れている面積が広いほど、激しく燃えます。
  • 大きな丸太よりも、細かく削った木くずのほうが一瞬で激しく燃え上がります。液体の場合は、霧状になると爆発的に燃焼します。

⑥ 乾燥している(水分が少ない)

  • 物質に含まれる水分が少ないほど燃えやすくなります。水が含まれていると、熱が水の蒸発(気化熱)に使われてしまい、温度が上がりにくくなるためです。

⑦ 酸素濃度が高い・周囲の圧力が高い

  • 空気中の酸素濃度が高ければ高いほど、また圧力が高い(酸素分子が密集している)ほど、燃焼のスピードは劇的に上がります。

燃えやすい条件のまとめ一覧表

試験直前に一目で確認できるように、間違いやすいポイントをまとめました。

要素燃えやすくなる(危険)燃えにくくなる(安全)試験の罠
熱伝導率小さい(熱がこもる)大きい(熱が逃げる)「大きい方が危険」は×
表面積大きい(粉末・霧状)小さい(塊)「塊の方が危険」は×
発熱量大きい小さい
水分少ない(乾燥)多い(湿気)

まとめ

  • 熱伝導率は「小さい」ほうが燃えやすい(熱が逃げずにこもるから)
  • 表面積は「大きい」ほうが燃えやすい(酸素とたくさん触れ合うから)
用語意味
引火点火を近づけると燃える最低温度
燃焼点火を離しても燃え続ける温度
発火点火なしで自然に燃え始める温度
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